「肩甲骨周辺の痛みには要注意」と伝える東洋医学の故事
肩こりなどの症状に悩まされている人、姿勢について注意している人、あるいは武道などをやられている人であれば肩甲骨の重要性を意識されていると思います。
「肩甲骨はがし」という言葉も一般化してきたように感じます。
肩甲骨には僧帽筋、肩甲挙筋、大菱形筋など17の筋肉があちこちから付着していることからも、人体のパーツとして大変重要であることが分かります。
また、肩甲骨周辺には東洋医学でいう経穴(=ツボ)も集中しております。
その中に「膏肓(コウコウ)」というツボがあります。
「病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)」という故事をご存知の方もいるかもしれません。
ざっくりこんな話です。
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中国の春秋時代、晋(しん)の景公が病気になり、秦から名医を呼んだ。 名医の到着を待つ夜、景公は夢を見た。病魔と思われる二人の子供が現れ、「名医が来たら、おそらく我らは殺されるに違いない」と一人が言うと、「それなら肓(こう)の上、膏(こう)の下に隠れよう。あそこなら名医とて手出しができない」ともう一人が言った。やがて医師が到着して診察するが「この病は膏肓に入っているから治療できない」と言い、手の施しようがなかった。それ以降、病気が悪化し、手が付けられないことを「病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)」と言った。
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ちょっと怖い話でありますが、もし膏肓周辺に痛みがある方がいらっしゃいましたら、ご自身の健康について改めて意識してみても良いかもしれません。
整体の専門学校である東洋整体術・東洋カイロプラクティック専門学院では、肩甲骨周辺の療術も学ぶことができます。東洋整体術・東洋カイロプラクティック専門学院の直営療術センターにはさまざまな方がいらっしゃいます。「肩甲骨が痛い」と言って来院される方は多くはありませんが、「肩こり」「腰痛」「姿勢改善」でいらっしゃる方は多いので、肩甲骨へのアプローチは重要です。
YOUTUBEにアップしているこちらのショート動画では、東洋整体術で学ぶ肩甲骨へ直接アプローチする手技の一部をご覧いただけます。ご入学を検討されている方や興味のある方は、手技のイメージを感じていただけるかもしれません。